高齢者向け整備必要/観光バリアフリー
事業者対象にセミナー
観光事業者を対象とした「観光バリアフリーセミナー」(主催・県文化観光スポーツ部観光振興課)が9日、平良港ターミナルビル大研修室で開かれた。NPO法人バリアフリーネットワーク会議(事務局・沖縄市)の親川修代表が観光事業者に求められるバリアフリーについて講話した。
親川代表は、35歳以上人口が20%を超える超高齢化社会を迎え、高齢者向けのサービスや商品が増加している現状を説明。観光地へ高齢者に来てもらうためにはバリアフリー化に取り組むことが必要と指摘した。
高齢者は情報を得られないことでストレスを感じるとの考えを示し、白内障の高齢者には見えづらい色があり、白黒反転文字にすると見やすいことを紹介し、高齢者を迎える場合は注意するよう呼び掛けた。
セミナーの中で宮古島在住の車いす利用者が、宮古島市の問題点としてノンステップバスが少なく、空港を通る路線で運行していないことなどを挙げた。
講話終了後にはセミナー参加者たちが障害者疑似体験を行ったほか、高齢者、障害者受け入れ時に必要となる接遇や配慮の方法などを実際の場面を想定して体験した。