産業・経済
2015年12月22日(火)9:05
沖糖、粗糖を初出荷/15-16年期
今期1万4950㌧見込む
今月8日に2015-16年期のサトウキビ製糖操業を開始した沖縄製糖宮古工場は21日、製品の粗糖(原料糖)を初出荷した。初荷は約1500㌧で、宮崎県に向けて出荷された。同工場では今期、1万4950㌧の粗糖生産を見込む。
粗糖は、サトウキビの絞り汁を下処理した後に結晶化し、さらに遠心分離機を用いて糖蜜を分離した後に残る結晶。宮古の製糖工場から出荷された粗糖は本土の製糖会社が精製し、「砂糖」として商品化する。
船への粗糖の積み込み作業は20、21の両日、平良港で行われた。10㌧トラックの荷台からベルトコンベヤーを通して船倉に流し込まれた。周辺には粗糖の甘い香りが漂っていた。
粗糖の原料となるサトウキビは20日現在、沖糖に1万7717㌧搬入されている。平均糖度は13・49度と操業開始当初から基準糖度帯(13・1~14・3度)内の品質を維持している。
沖糖では今期、約13万4000㌧の原料搬入を見込んでいる。