飲酒運転の根絶重点/関係者100人がパレード
年末・年始交通安全訴え/市交安推進協など
交通事故防止の徹底を図ろうと、2015年度年末・年始の交通安全県民運動宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会、共催・宮古事務所、宮古島署、宮古島地区交通安全協会)が22日、県宮古合同庁舎で行われた。各団体の関係者ら約100人が参加し、飲酒運転の根絶などを誓った。安全協会の比嘉正市副会長が交通安全宣言を表明。出発式後、パレードで市民に交通安全の輪の広がりをアピールした。
運動のスローガンは「思いやり ゆとりは無事故へ つづく道」。運動の重点は▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者の交通事故防止(特に、歩行者事故の防止)▽二輪車の交通事故防止(特に、若年者を含めたマナーアップの推進)の3本柱。運動期間は21日から1月4日まで。
今年度の県民運動のポスターには、2015年度JA共済交通安全ポスター沖縄県コンクールで優秀賞に輝いた池間小の山里ゆりなさんの作品が採用されている。
出発式で、参加者らは交通事故犠牲者に対する1分間の黙とうを捧げた。
主催者を代表して下地敏彦市長(代読=長濱政治副市長)が「お酒を飲んだ翌日も、一晩寝たから大丈夫と過信しないで、運転は控えていただきたいと思う。体内のアルコールは分解されるまでにとても時間がかかる。翌日の仕事に影響が出ないように適度にお酒を飲むことが大切である。職場や家庭でも、同僚や家族への気配りを心掛けたい」と述べた。
その上で「今後、飲酒運転による悲惨な事故を無くすために、地域、職場、家庭総ぐるみで交通安全意識の機運を高めていこう」と訴えた。
瑞慶山力署長は、飲酒運転が後を絶たない現状を指摘した上で、飲酒絡みの事故増を憂慮した。
県宮古事務所の久貝富一所長は「何よりも住民一人ひとりがそれぞれの立場で交通ルールとマナーを守り、子どもと高齢者に対する思いやりのある運転を心掛けていただくことが肝要である」と述べた。
交通安全パレードは同庁舎前を出発した。宮古高校吹奏楽部が参加し、息の合った演奏で盛り上げた。