18件を可決し閉会/市議会12月定例会
ターミナルビル購入費など
宮古島市議会(棚原芳樹議長)12月定例会は22日、最終本会議を開き、下地敏彦市長が提出した総額25億8000万円の一般会計補正予算など18件を原案通り可決し閉会した。一般会計補正予算案には、平良港ターミナルビル購入費3億1800万円、台風13号の影響で壊れたインギャーマリンガーデン遊歩道の復旧費528万円などが盛り込まれている。
可決された主な議案は▽市行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の制定▽市産婦人科医療施設整備助成金支給条例の制定▽市霊園設置及び管理に関する条例の制定▽県消防通信指令施設運営協議会規約の変更-など。
平良港ターミナルビルは、同ビルの所有者であるマリンターミナル社が、多額の負債があることから今年8月の株主総会で破産手続きを行うことを決定。それを受け、筆頭債権者である沖縄金融開発公庫は特別清算手続きを裁判所に申請した。裁判所はビル競売へ向け売却基準価格の算出を行った。
市は「売却基準価格を見て、公共性の高いビルである。もともと港湾関連業務施設として整備されたビルなので港湾事業特別会計で購入し、市が管理する方が適切な運営ができると考え、公庫へ打診し話し合いで購入を決めた」と説明している。
市産婦人科医療施設整備助成金支給条例は、市と県が連携して、市内に産婦人科医療施設を開設する際の費用の一部を助成するもので、助成限度額は1申請者につき1億円。
出産施設の充実を図り、市民が安心して子供を産み育てられる環境を整備することが目的。来年2月から申請の受け付けを開始する予定だ。
可決された一般会計補正予算は市の2015年度一般会計予算総額(350億8800万円)に追加され、補正後の一般会計予算総額は376億6900万円となる。