世界のルーツ音楽10枚に/下地暁さん新譜「宮古世」
英音楽誌が今年のベストに選定
下地暁さんが今年8月に発売したニューアルバム「宮古世(ミャークユー)」が、イギリスの音楽雑誌「fROOTS」が選ぶ「世界のルーツ・ミュージック ザ・ベスト・オブ2015」10枚の中の1枚に選ばれた。23日に会見で発表した下地さんは「宮古島独特の音楽が評価されたのだと思う」と語った。
同誌では毎年、その年に発売された世界中のルーツ・ミュージック(民俗音楽)の中から約300人の評論家による投票で、ベストアルバムとしてオリジナル新譜6枚と、複数のアーティストの曲を集めたコンピレーションアルバムまたは再リリース版から4枚の計10枚を選定している。
オリジナル新譜ベスト6枚のうちの1枚に選ばれた「宮古世」について、評論家の一人は同誌の中で「新曲の『忘きなよ』と『命の花』は下地暁の作曲の素晴らしい実例。最も素晴らしいのは見事なアレンジと歌唱の民謡『酒田川』と『伊良部とうがに』」と評価している。
今年のベストの1枚に選ばれたことについて下地さんは「300人の評論家から評価されたと聞き、感謝の気持ちしかなく光栄。島の言葉や旋律そのものに独特なものがあるので、そこに興味を持ってもらえたのかと思う」と語った。