宮島、池間、福嶺を休園/市教育委員会
幼稚園の編成基準変更/新年度から5人未満が対象
市教育委員会(佐平博昭委員長)は24日、市役所城辺庁舎で開かれた2015年度第9回定例会で、これまで下限のなかった幼稚園の学級編成基準を5人以上に変更する規則改正案を全会一致で承認した。これにより現在、園児不在で休園となっている宮島幼稚園に加え、池間、福嶺の計3園が新年度から休園となることが決定した。
教育委員会では当初、規則改正で下限を10人以上とすることを検討していたが、そうした場合、7園が休園対象となることから、今回は5人以上とする改正を提案した。
定例会では担当職員が園児数が減少傾向にあり、18園中12園が単学級となっていて、園児が1人しかいない園もある現状などを説明。「子供にとって望ましい環境は、一定の集団の中で子供同士が相互に影響し合い、一人一人の子供が発達に沿った必要な経験が得られること」との考えを示し、今回5人以上と規則を改正する案を提出した理由を説明した。
委員らは、教育面で考えると10人以上が理想だが、7園も休園となるのであれば、5人以上とするのが良いとの考えを示した。宮國博教育長は、移行措置として2年間は5人以上として、3年目からは10人以上を検討したい考えを示した。
新年度の各園園児数見込みは、宮島が0人、池間は1人、福嶺は2人のため、今回の改正案承認で新年度からは休園となる。10人以下の園は3園のほか、狩俣、城辺、砂川、伊良部の4園。