滞在時間延長など課題/伊良部観光
整備計画策定委で確認
伊良部地区観光地整備総合計画策定委員会(委員長・長濱政治副市長)の第2回委員会が25日、市役所平良庁舎で開かれた。アンケート調査などに基づく課題としては、滞在時間延長のための対策、滞在時間が長い客層に絞った戦略、案内標識の充実などがあることを確認した。
今委員会開催に当たり事務局は、伊良部島への観光客や宮古島住民、伊良部出身高校生、伊良部島の商工業者や観光関連業者へのアンケート調査や伊良部島内の実走調査などを実施してきた。
その結果を踏まえ、伊良部島観光の課題として、滞在時間の短い観光地であるため滞在時間延長のための対策が必要▽滞在時間の長い客層にターゲットを絞った戦略の検討▽観光消費額拡大のための商品の検討▽カーナビゲーションシステムへの対応など伊良部島までのアクセス環境の向上と島内の案内標識の充実▽誘客を図るための効果的なプロモーション-の5点を挙げた。
主要ターゲットとしては、レンタカーでドライブする滞在時間の短い観光客▽滞在時間が比較的長めで自然環境を楽しむ観光客▽伊良部島在住者以外の市民▽沖縄観光に慣れた観光客-の4タイプを想定。滞在時間が短い観光客に対しては単価の高い商品やサービスの検討、滞在期間が長めの観光客には体験メニューの充実、市民に対してはレジャー施設などの充実、沖縄観光に慣れた観光客に対しては県内観光地との差別化などの方策に取り組むべきとの考えを示した。
委員からは、伊良部地域活性化策として現在、宮古本島で開催されているイベントの伊良部開催の提案や、伊良部島住民の観光に対する考え方の調査や観光地の駐車場やトイレの整備の必要性などについて意見が挙がった。