「10周年で宮古一つ」/仕事納めで市長訓示
来年は活力ある島に期待
今年の仕事納めの日となった28日、下地敏彦市長は市役所各庁舎や庁舎外に事務所を置く部局などを回り、職員に年末の訓示を行った。平良庁舎での訓示は1階ロビーで行われ、下地市長は市制施行10周年の節目を迎え「宮古島市が一つになった」との考えを示すとともに、「来年は明るく元気で活力のある島になることを期待している」との抱負を語った。
平良庁舎での訓示で下地市長は職員の1年間の頑張りをねぎらうとともに、市制施行10周年という節目を迎え「10年という月日でそれぞれの旧市町村の職員が一つになり、本当に宮古島市が一つになって仕事ができるようになってきている」との考えを示した。
今年の主な良い出来事としては伊良部大橋開通を筆頭に、これまで旧市町村単位で行ってきた戦没者慰霊祭の合同開催、スポーツ観光交流拠点施設の着工、伊良部大橋でのフラダンスギネス記録樹立、肉用牛販売額過去最高更新を挙げた。
「今年いちばん気になったこと」としては不法投棄ごみ残存問題と自衛隊配備計画を挙げた。不法投棄ごみ問題では市議会が設置した調査特別員会に調査をゆだねている点について「委員会が開かれている間はゆだねるのが行政の基本スタンス」との考えを示した上で、「いつまでも長引かせるわけにはいかない。今年度内には一応の方向性を見いだしたい」と語った。
自衛隊配備計画については「なぜ市長は今、何も言わないのかと言われるが予定地の地主が作って良いとまだ言っていない。そういう中で市長がこれが良い、悪いとは言えない。地権者の意見が出て、具体的な申請内容を見て検討し、回答する」との見解を述べた。
新年の大きな事業としては市制施行10周年記念事業として開催されるNHKのど自慢大会、大型海外クルーズ船の就航、新ごみ処理施設の完成などを挙げる下地市長。「宮古島全体が来年は明るく元気で活力のある島になると期待をしている。ぜひ皆さんの協力を得て、素晴らしい年になるようみんなと頑張っていきたい」との考えを示した。