飛躍へ 官民一体/市新春の集い
各界代表が新年の決意/市長「公約実現に全力」
宮古島市の2016年新春の集いが4日午後、市内ホテルで開かれ、各界の代表が官民一体となった宮古圏域の発展に向けて決意を新たにした。下地敏彦市長は「私にとって任期最後の年になる。自分の公約を再点検し、その実現のために頑張りたい」と述べ、市制運営の充実に向けて全力で取り組む考えを示した。
集いは、島袋本流紫の会による「四つ竹」で幕を開けた。長濱政治副市長が開会宣言をした後、参加者全員で市歌を斉唱した。
この後あいさつに立った下地市長は「昨年は合併10周年を迎え、伊良部大橋が完成した年だった。まさに宮古は一つになった」と実り多い1年を振り返った。
その上で新しく建設されるごみ処理施設や図書館等の大型公共事業を紹介。クルーズ船の入港や、下地島空港と残地の有効活用の方向性が見えてきたことに触れ、「昨年芽出しした事業は完成し、今年は新たな事業が芽生える。昨年同様に実り多い年になる」と活気ある1年を展望した。
課題としては不法投棄ごみ残存問題と自衛隊誘致を挙げ、ごみ残存問題は「3月いっぱいで片付ける。問題がどこにあるのかを市民に提示し、市として直すところは直す」と述べた。
宮古島市議会の棚原芳樹議長は「昨年は伊良部大橋に始まり、合併10周年の祝賀会や関係行事で活気づいた1年だった。特に伊良部大橋は観光の目玉として観光産業の充実発展に大きく寄与した」と強調。「合併11年目の今年は、これからの10年間に向けてのスタートになる。市議会としても宮古島市がより豊かで活力があり、魅力あふれる街になるよう市民の負託に応えていきたい」と述べた。
宮古島商工会議所の下地義治会頭は「昨年は素晴らしい1年だった。今年も昨年同様良い年になる。宮古は元気がある」と述べて乾杯の音頭を取った。この後は祝宴に入り、宮古青年会議所や福嶺中学校の生徒が余興を披露して会場を盛り上げた。参加者はステージパフォーマンスを楽しみながら新年の決意を新たにしていた。