生活環境部長に下地氏起用
ごみ問題 年度途中で異例の人事/平良氏は生涯学習部長に
下地敏彦市長は、生活環境部長の平良哲則氏(60)を教育委員会生涯学習部長に出向させ、後任に観光商工局長の下地信男氏(56)を起用する部長人事を決め7日、内示した。年度末を控えての部長人事は異例。不法投棄ごみ残存問題の早期解決を図ることが狙いだが、今夏の県議選や来年1月の市長選への影響を回避したい思惑もあると見られる。平良氏の異動に伴い、教育委員会生涯学習部長の奥原一秀氏(60)は観光商工局長に就任する。異動は13日付。同日、辞令交付が行われる。
下地市長は4日に行われた市主催の新春の集いのあいさつで、未解決のまま年を越した不法投棄ごみ残存問題に触れ「3月いっぱいで片付ける」と明言していた。
ただ、これまで同問題に対応してきた平良氏を、市長部局外に異動させ、新たに下地氏を起用することにについては、市役所内部からも「さらに困難を招く恐れがある」との声もある。
休暇中の下地市長に代わりマスコミの取材に応じた長濱政治副市長は「平良部長は体力的に限界がきていることも感じている。3月で定年退職なので、早めに人を代えてこの問題に対応させるというのが一番大きい」と説明した。
市の関係者は今回の人事に対し、「長引いているごみ問題を年度末までに解決し、新たな気持ちで新年度を迎えたいということではないか」と指摘。今年夏に控えている県議選や、来年1月の市長選への関連については「まったくないとはいえないのではないか」と話した。
不法投棄ごみ残存問題に当たっていた環境衛生課長の宮国克信氏は同課にとどまり、主幹として再び同問題に対応する。
環境施設整備室長の川平陽一氏は、同課の課長を兼任する。