消防任務に決意新た/市消防本部で出初め式
2016年宮古島市消防出初め式が8日、多くの関係者が出席して市消防本部(来間克消防長)で行われた。式に先立ち、福嶺中学校の仲地楓華さん(3年)に「一日消防長」の辞令が下地敏彦市長から交付された。また永年勤続などの表彰も行われ、職員、団員ら12人に表彰状が授与された。式典では消防職員の展示訓練やポンプ車による一斉放水が行われ、消防任務への決意を新たにした。一斉放水後は、はしご車からつるしたくす玉を割り、火の用心を呼び掛けた。
式典に先立ち、下地市長、来間消防長、前川尚誼消防団長と「一日消防長」に任命された仲地さんが、消防署員、団員の特別点検を実施した。
昨年の火災出動件数は106件、救急出動件数は3026件と2015年に続き、3000件を超えた。
下地市長は「市民の皆さんには火の取り扱いと、救える命を救うため救急車の適正利用になお一層の協力をしてほしい」とあいさつした。
来賓として出席した、宮古島市議会の棚原芳樹議長は「一瞬にして命や財産を奪う火災は、平素から市民一人一人の防災、防火に対する心構えが大切。消防職員・団員の皆さんは、市民の防災・防火意識の啓蒙、啓発に尽力してほしい」と祝辞を述べた。
「一日消防長」の仲地さんは「消防署員、団員の皆さんも、各種災害から住民の生命、身体、財産を守り、減災に努めてほしい」と署員らに訓示した。翁長雄志県知事、松田進県消防協会長がそれぞれ祝辞を寄せた。