製糖2工場、停止続く
長雨でハーベスター動けず
長引く雨の影響で、宮古地区の製糖2工場は11日の圧搾も見送った。悪天候でハーベスターが稼動できずに原料(サトウキビ)が不足していることが要因。申し込み段階で機械刈りは全体収穫面積の78%に達しており、今後も天候をにらみながらの操業を余儀なくされる。各地で急伸している機械刈りが、大きな課題として浮上している。
沖糖宮古工場は9日、宮糖伊良部工場は10日から圧搾作業を停止。宮糖城辺と宮糖多良間は稼動しているが、きょう12日以降の天候次第では停止措置を取らざるを得ない状況だ。
沖糖宮古工場は12日から搬入を再開するが、圧搾そのものは早くても13日午後になる。ただ、天候次第では圧搾を見送る。
同工場では「どうしようもない状況にある。天候の回復を待つしかない」などと話し、手の打ちようがない現状を指摘した。
宮糖伊良部工場も12日まで圧搾はしない。「農家に迷惑を掛けることはできないので原料は搬入する。しかし工場を動かすかどうかは天候次第」とした。
宮糖城辺工場はスロー運転ながらも圧搾を行っている。ただ、「3時間ごとに天気をチェックしながらの操業だ」と話し、天候次第では一時的に工場を停止せざるを得ないとした。
宮糖多良間工場は7、8両日の稼動を停止して9日から再開した。10日で搬入1週間を迎えている。
同社の概況によると搬入量は703㌧、平均糖度は12・80度と基準糖度帯(13・1~14・3度)に満たない品質が続いている。