宮糖多良間が黒糖初出荷
陸・海上の安全輸送祈願
【多良間】宮古製糖多良間工場(来間春誠工場長)は14日、2015-16年期産サトウキビを原料にしてつくった黒糖48㌧(1500ケース)を初出荷した。工場職員や関係者らが初荷を積んだトラックを見送り、陸上と海上の安全輸送を祈願した。
工場内で行われた初出荷式で、宮古製糖の安村勇社長は「製糖開始以来雨が続いているが、生産農家や関係者の協力により待望の新製品ができた」と感謝の意を表した。その上で「黒砂糖は品質が命。多良間村の先人が築いた日本一の良品質製品を製造し、エコ農業製品にふさわしい食の安全安心を守り、生産農家の努力に応えたい」とあいさつした。
来間工場長らが黒糖を満載にしたトラックに、神酒や塩を供え手を合わせて、目的地までの安全輸送を祈願した。
来間工場長は「製糖期が始まって10日を迎えた。『多良間産の黒糖が日本一』と評価してもらうためにも、安全第一、無事故無災害でいきたい」と決意を新たにした。
多良間工場は今月5日に操業を開始したが、雨のためキビが搬入されず作業の一部に遅れが出ていた。13日までの原料搬入量は1066㌧、同日現在の平均糖度は12・83度となっている。