マンゴー 花の出遅れる/暖冬、長雨等の影響で
暖冬、長雨、日照不足等の影響で、マンゴーの花芽分化が遅れている。全体的な傾向とみられ、今後の気象条件次第では収量に影響を及ぼす可能性もある。具体的な対策はないが、15日からの低温は好条件だ。花芽の活性が期待される。
花芽分化には一定程度の低温と乾燥が必要だが、宮古島地方は11~1月にかけて暖かい気候だった。日照不足、長雨も重なって生育には好ましくない気象条件が続いた。この影響を受けて出蕾に遅れが生じているものとみられる。
県宮古農林水産振興センター農業改良普及課によると、例年と比べて1カ月から1カ月半ほど遅れている状態にあるという。
例年なら水を切る時期だが長雨の影響で対応できない現状もある。ビニールを張れば雨はしのげるが、室温が上がって花芽分化が阻害されかねないという不安要因がある。農家は難しい選択を迫られている。
市内でマンゴーを栽培している砂川政文さんの農園も花が遅れている。「花の出が遅い。例年なら膨らみ始めているが、まだ見えない状況だ。多くの農園が同じような状況にあるのではないか」と天候に左右されている現状を語った。
別の農家は「花が遅いのか止まっているだけなのか分からない。ただ、例年だと12月後半から花は動き出すものだが、今年はまだそれが見えない」と落胆。併せて今後の気象条件次第では花が咲かず、収量に影響することを指摘した。