豪雨の中、1034人完走/ワイドーマラソン
第26回宮古島100㌔ワイドーマラソン大会(主催・宮古島市など)は17日、下地公園をゴールに行われた。最長の100㌔の部は初出場の石川佳彦(27)=徳島県=が7時間18分18秒で初優勝。女子は山澤洋子(48)=茨城県=が9時間16分17秒で13連覇を達成した。100㌔、50㌔、22㌔、10㌔、2㌔の5部門に計1454人が出場。悪天候の中、1034人が完走した。完走率は71・11%。
100㌔には県内外から707人が参加し、夜が明けきらない午前5時に下地公園をスタートした。
コースは池間、来間の両大橋に加え、今回から伊良部大橋を新たに設置した。
スタート時は小雨模様だったが、その後、徐々に天気が崩れ、昼ごろには台風並みの豪雨と強風に見舞われた。そんな中、参加者たちは、叩きつける雨に気力をふるい立たせて、冠水した道路を水しぶきを上げながらゴールを目指した。
コース途中には、飲み物や果物を補給するエードステーションを設置。参加者たちと同様、ずぶ濡れになったボランティアが「ワイドー」「頑張れ」などと声援を送り後押しした。
また、各交差点などに配置されたコース誘導員も、降り続く雨の中、事故防止に懸命に当たった。
100㌔で優勝した石川は、「走り切れるのか不安になった」、女子優勝の山澤も「体を打ち付ける雨粒が痛くて、ほとんど前が見えなかった」と話し、大会史上最悪のコンディションを振り返った。
100㌔は280人がリタイア、完走者は427人で、完走率60・39%と前回を下回った。
ファミリーコース(2㌔)には166人が参加。ほとんどが大雨の影響を受けずにゴールイン。走りを通して家族の絆を深めた。
大会長の下地敏彦市長は、スタート前の午前4時30分から行われた開会式で「雨にも負けず、風にも負けず、自分にも負けず、頑張ってください」と激励した。