書類に受付番号付さず/不法投棄ごみ残存問題
「法令順守にもとる」と部長
宮古島市議会の第12回不法投棄ごみ残存問題調査特別委員会(佐久本洋介委員長)が19日、市役所平良庁舎で開かれた。2014年度不法投棄ごみ撤去委託業務について事実確認を行う中で、事業受注業者から市が受理した書類に本来ならば付されなければならない受付番号を記載しないというずさんな事務手続きが行われていたことが明らかになった。問題を指摘された下地信男生活環境部長は「法令順守にもとる行為」との認識を示した。
宮古島市では11年度から文書管理システムを導入し、受理した文書には受付印を押し、受付番号を記入して、その番号と文書名などを登録することで一括管理を行っている。
今委員会では、不法投棄ごみ撤去委託業務の着手届について確認する中で不記載が明らかになり、確認したところ担当課から資料として提出されているそのほかの業者提出書類にも受付番号が付されていないことが分かった。
その理由をただす委員に対し環境衛生課の宮国克信主幹は「本来なら番号を入れるべきだが、これまでの業務のやり方として入れてこなかった」と答弁。今月13日に生活環境部長に就任したばかりで、その事実を今委員会で知った下地部長は委員から考えを問われ「法令順守にもとる事務行為」との認識を語った。委員会終了後、下地部長に確認したところ、担当職員は課の庶務係が、庶務係は担当職員が記入するものと考えていたため記載されなかった可能性があるととした上で、「基本ができていない。自覚が足りずあいまいで、改善しようという意識が足りない」との考えを示した。
委員からは同問題について、過去にさかのぼって確認し、責任の所在を明らかにすることが要求された。