環境や節電意識に効果/住宅用太陽光発電
10年度 市補助対象は36件
市企画政策部エコアイランド推進課のまとめによると、2010年度の住宅用太陽光発電システム設置補助事業の対象は36件となった。大金修一エコアイランド推進課長は募集に殺到したことなどから「市民の関心は高い」と分析。市は来年度も推進していく考えだ。システムを導入した平良久貝に住む男性は「節電の意識がかなり高くなった。地球環境に貢献しているという誇りも少しはある」と話した。
同男性は、今年6月に380万円(うち国40万円、市20万円補助)をかけ6㌔㍗の発電システムを導入。月平均の電気料は以前の1万2000円から、5000円に減った。売電料も月に2万5000円~3万円入る。自己負担分の320万円は、10年で回収できる見込みという。同男性は「経済的なメリットも大きい。やって良かった」と評価した。
1㌔㍗時当たりの売電額は48円。余剰電力を電力会社の配電網とつなぎ販売している。
同事業はエコアイランド宮古島構想の一環として、新エネルギーによる低炭素社会の推進や、環境保全への意識啓発を目的に実施した。
市の補助額は1㌔㍗当たり5万円で、上限が20万円(4㌔㍗)。市は500万円の予算を組み募集をかけた。
第1期の受け付けは20件を限度に4月1日~6月30日までを予定していたが申し込みが殺到し、1日間で終了。高いニーズを受け、さらに200万円を補正し、第2期(期間8月2日~9月30日)を受け付けた。
申し込み件数は28件。予算を超えたため、抽選で16件を選定した。県内他市をはるかに上回る申し込み実績は、市民の関心の高さをうかがわせるという。