元五輪選手の為末さん講演/市制10周年記念事業
来月21日に教育を語る市民大会
宮古島市教育委員会の宮國博教育長は21日、市役所城辺庁舎で会見を開き、来月21日に市制施行10周年記念事業として行われる「2015年度市の教育を語る市民大会」の実施要項を発表した。基調講演では世界陸上の男子400㍍ハードルで二度銅メダルを獲得し、3大会連続でオリンピックに出場した為末大さん(37)が講話を行う。
会見で宮國教育長は「為末さんは世界陸上、オリンピックで素晴らしい成績を残し、さらに企業に所属しながら競技を続ける選手が多い中、レースの賞金などで生計を立てるプロ陸上選手として活躍を続けた。人物的にも素晴らしい人柄なのでぜひ、多くの市民が会場に訪れて講演内容を聞いてほしい」と呼び掛けた。
同大会は、教育に対する関心と理解を深めるとともに、市民全体で教育に関する取り組みを推進し、市の教育の充実と発展を図ることを目的に開催される。
大会日程は、2月21日の午後1時30分開場、同2時開演。会場はマティダ市民劇場。当日は教育の日表彰として教育功労者、模範児童生徒の表彰も行われる。
また、実践報告として15年度の学力向上に向けた各種取り組みも紹介される。
為末さんは、広島県出身で、男子400㍍ハードルの選手として2001年の世界陸上で3位に入り、トラック競技で日本人初のメダルを獲得した。さらに、05年の世界陸上でも銅メダルを獲得している。
そのほかにも、シドニー、アテネ、北京の3大会連続でオリンピックに出場。現在は、自ら立ち上げた法人組織を通じて、スポーツ社会、教育に関する活動を幅広く行っている。