質の高い「保育」「教育」学ぶ/保育士、教諭研修会
矢藤教授が講話
宮古島市福祉部児童家庭課主催の「保育士・幼稚園教諭研修会」が24日、市中央公民館で開催され、市内の保育所、保育園、幼稚園に務める保育士や幼稚園教諭らが参加し、質の高い保育、教育の提供に向け、求められている姿勢や取り組みなどについて学んだ。
研修会では、岡崎女子大学子ども教育学部長の矢藤誠慈郎教授が「子ども子育て支援新制度とこれからの幼稚園・保育所に求められるもの~幼保連係型認定子ども園、教育・保育要領を焦点に~」をテーマに講話した。
矢藤教授は、同制度の柱や認定子ども園の目的、定義、目標等について紹介したほか、新制度において変化すること、しないことなどを説明した。
参加者たちに対して矢藤教授は、教育と保育の質の向上に向けて、実践の深まりにつながる研修や保育方法のレパートリーを豊富にすること、経験値を交わし合う園内研修などを呼び掛けた。
主催者あいさつで、市福祉部の譜久村基嗣部長は、市における課題として待機児童の解消と5歳児の保育施設の充実を挙げたほか、今後については、認定子ども園への移行も視野に入れ、幼保一体化を図ることが必要とし、参加者たちに対してそれに対する理解と協力を呼び掛けた。
参加者たちは、今後の活動に生かそうと矢藤教授の講話内容に真剣な表情で聞き入り、気になった点についてはメモしていた。
この研修会は、子供の貧困率の高さや子育て家庭をめぐるさまざまな問題が取り上げられる中、すべての子供たちに質の高い幼児教育・保育を提供し、子育て支援の多様なニーズに応えるために保育所や幼稚園にできることは何かを考えることなどを目的に開催された。