受注業者がテレビ寄贈か/ごみ残存問題特別委
事業終了後、環境衛生課に/担当課や職員との関係追及
市議会の第14回不法投棄ごみ残存問題調査特別委員会(佐久本洋介委員長)が26日、市役所平良庁舎で開かれた。問題となっている2014年度に市の予算で実施した不法投棄ごみ処理事業について、受注業者が「事業終了後に新しいテレビを市環境衛生課に寄贈している」との指摘が出された。これに対して宮国克信主幹は、現在課内にあるテレビが業者からの寄贈品であるかについては明言を避けながらも、次回の委員会で報告するとしている。
亀濱玲子氏は、同事業を受注した業者と市の担当課や課職員との関係性などについて追及した。
亀濱氏は「昨年4月の上旬に行われた担当課の歓送迎会にこの業者の責任者と職員が参加したのは事実か」の問いに、同課の課長補佐は「いつ行われた分からないので覚えていない」と回答。亀濱氏は次回までの調べて回答するよう求めた。
課内のテレビが業者寄贈品の可能性があることについて、亀濱氏は「どんなやり取りで寄贈されることになったのか、どこから寄贈されたか分からないテレビを課内に設置することはないと思う。この業者から贈られたものか」と問いただした。
宮国主幹は、寄贈元については明言を避けながらも「そのいきさつについては確認して次回に報告したい」と述べた。
市の公共工事を受注している業者が、担当課に対して物品を寄贈することについて、委員会後の取材に下地信男生活環境部長は「通常はないことなので、その経緯を調べてみたい」と述べた。
また、亀濱氏は「この業者の関係者と市の職員が一緒に旅行しているという話も聞いているが、そういう職員もいるのか」の問いに、宮国主幹は「個人的なことなので分からない」と述べた。
そのほか、下地敏彦市長が就任7周年のインタビューで、特別委員会において十分な解明ができていないとの意見を受けて「全体的にどうなっているのかという情報を市から委員会に提示する準備をしている。それにより議論が深まれば、問題の全体像の解明にめどが立つのではと思う」との認識を示していることから、当局側が準備している資料を提出するよう委員から求められた。
これに対して下地部長は「副市長の指示を受けて、これまでの経緯を時系列的にまとめているがまだできていない。市長が言っているのはその事かもしれないので副市長と市長に確認したい」と述べた。