インフルエンザ 患者急増で注意報/報告数 前週の2・5倍
宮古福祉保健所管内 2校で学級閉鎖も
手洗い、うがい徹底呼び掛け
インフルエンザの患者が増加している。宮古福祉保健所が27日に発表した感染症発生動向の2016年第3週(1月11~17日)の週報によると、管内のインフルエンザ患者数は前週の2・5倍と急激に増えているほか、今週は2校2学級で学級閉鎖の届け出があった。同保健所では「患者数が増加傾向にあるので『手洗い・咳エチケット』などの対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。
管内におけるインフルエンザの定点医療機関当たり報告数は、今年1週目が3・75人、2週目が5・50人となり、3週は注意報基準値の10人を超えて13・75人となった。また、患者数は、1週目が15人、2週目が22人で今回は2・5倍の55人となっている。
3週目における患者数の年齢別内訳は、「0~4歳」が最も多く18人、次いで「5~9歳」が13人となり、「0~9歳」までが31人と全体の約6割を占めている。
そのほかの年代は「30~39歳」が9人、「10~14歳」と「60~39歳」がそれぞれ4人となっている。
市内の小児科病院によると、インフルエンザの患者数は年明けから増え始め、「成人式」後に一気に増えて、現在も患者数が多い状況が続いているという。
そのほか、平良地区の二つの小学校から、市教育委員会にインフルエンザ流行に伴う学級閉鎖の届け出があった。閉鎖期間は26日から29日までの4日間。
管内では昨年も年明けから一気に患者数が増加し、3週目に警報が発令された。
同所では「現在のところ昨年度ほどの報告数ではないが、今年もこれから患者数が増えると思うので、ほかの人にうつさないためにもマスクを着用するなど『せきエチケット』を徹底してほしい」と話した。
そのほか、同所では予防策として▽帰宅後や食事の前の手洗いとうがい▽バランスよい栄養の摂取と十分な睡眠▽不要不急の外出を避ける-などを呼び掛けている。