牧山公園に歴史文化資料館/伊良部
観光地整備総合計画策定委
伊良部地区観光地整備総合計画策定委員会(会長・長濱政治副市長)の第3回委員会が29日、市役所平良庁舎で開かれた。同計画に関する施策体系、コンセプト、基本施策などの3議案を審議。牧山公園に伊良部観光情報の一元化を図るための拠点となる歴史文化資料館整備案が示され、2月下旬に開催予定の第4回委員会(最終回)で決まる見通し。来年度に基本計画、実施計画を作成する方向で進められている。
この日の委員会には、委員11人中7人が出席し、4人が欠席した。
長濱副市長は「第3回委員会なので、議論が深まることを期待する。皆さんの英知を結集し、立派な伊良部地区観光地整備総合計画にしたい」と述べた。
伊良部地区観光ゾーニング図では▽白鳥岬~フナウサギバナタ自然ゾーン▽下地島自然ゾーン▽入江ゾーン▽リゾート開発ゾーン▽下地島空港ゾーン▽農業ゾーンなどが示されている。
伊良部地区に関連する今後の可能性については、三菱地所が同空港で国内にはないヴィラタイプの旅客ターミナルの整備・運営を計画。プライベート機に加え、台湾や韓国など近隣アジア圏からの国際線、国内線格安航空会社(LCC)の路線誘致を進めている。星野リゾートは富裕層向けの宿泊施設開発を計画し、森トラストは渡口の浜近辺でリゾートホテル開発などの計画を推進。
それらの計画などを踏まえ、この日の委員会では「伊良部は宮古島の入り口の拠点となる可能性がある」と展望した。
コンセプトが参考資料的に八つの案で示された。
中村雅弘委員は「案の一つである『いつ来ても、ほっとする島 伊良部島』は良いコンセプトになると思う。それに北区のカツオや南区のジオパークを構成できる資源を組み合わせてできないものか」と提起した。