管内12月雇用 有効求人倍率1.02倍
宮古で初の1.0倍超え/求人が求職者数上回る
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、天願秀美所長)は29日、管内2015年12月の「雇用の動き」を発表した。それによると求人が求職者数を上回り、求職者1人当たりに企業から何件の求人があるかを示す有効求人倍率が1・02倍となり、宮古管内で初めて1・0倍を超えた。天願所長は、より良い人材確保のために事業主は労働者の多様な希望労働条件に対応することが必要との考えを示した。
12月の月間有効求人数は前年同月比205人(27・3%)増の956人だったのに対し、有効求職者数は42人(4・3%)減の939人と求人数を下回ったことから有効求人倍率は1・02倍と1・0倍を上回る結果となった。前年同月比0・25ポイントの増加で5カ月連続での上昇となった。
新規求人数は95人(35・3%)増の364人だった。産業別に見ると医療・福祉が30人増の106人、情報通信業は17人増の21人、公務・その他は14人増の23人など9業種で前年同月より5人以上増加した。
新規求職申込件数は16件(8・5%)減の172件、就職件数は3件(3・2%)減の91件で、そのうち県内就職は90件、県外は1件だった。
天願所長は有効求人倍率が1倍を超えたことを受け「雇用失業情勢は着実に改善が進んでいる。事業主の皆さんは雇用環境の変化を認識し、人手不足で業務が立ち行かないということがないよう、より良い人材確保のために労働者の多様な希望条件に柔軟に対応していくことが必要となる」との考えを示した。
12月末現在の新規高校卒業者の求人、求職、就職内定状況は、就職希望者数が前年同月比1人減の94人で、そのうち県内就職希望者は18人、県外が57人。宮古管内求人数は43人増の92人、就職内定者数は5人減の73人で、県内内定者数は25人、県外は48人。就職内定率は4・4ポイント減の77・7%(県内67・6%、県外84・2%)となっている。