患者倍増で「警報」発令/インフルエンザ
高校2校で学級閉鎖
インフルエンザの患者が急増している。宮古福祉保健所が4日に発表した感染症発生動向の2016年第4週(1月25~31日)の週報によると、管内のインフルエンザ患者数は前週の2・2倍となったほか、2週連続で倍増した。さらに、今週は高校2校2学級で学級閉鎖の届け出があった。同保健所では「患者数が増加傾向にあるので『手洗い・咳エチケット』などの対策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
管内におけるインフルエンザの定点医療機関当たり報告数は、今年1週目が3・75人、2週目が5・50人となり、3週は注意報基準値の10人を超えて13・75人となり、4週目は警報基準の30人を超えて30・75人となった。
また、患者数は、1週目が15人、2週目が22人で3週目は倍増の55人。4週目はさらに増えて123人となった。また、インフルエンザによる入院数は5人となっている。
4週目における患者数の年齢別内訳は、「0~4歳」が最も多く34人、次いで「5~9歳」が22人、「10~14歳」が14人となり「0~14歳」までで約6割を占めている。
また、3週は1人だった「15~19歳」が一気に増えて7人、同じく2人だった「40~49歳」も大幅に増えて10人となっているほか、これまで報告がなかった「80歳以上」も6人となっている。
今週は、管内の2高校2学級でインフルエンザ流行に伴う学級閉鎖の届け出があった。閉鎖期間は1校が2月2日~5日まで。別の1校は4日~5日までとなっている。
管内では昨年も年明けから一気に患者数が増加し、今年も同様の傾向となっていることから同所では「これからも患者数が増える可能性があり、ほかの人にうつさないためにもマスクを着用するなど『咳エチケット』を徹底してほしい」と話した。
また、例年よりも流行の時期が遅れていることも指摘し「ワクチンの効力は約5カ月間なので、昨年の早い時期に接種した場合、現在すでにその効力が無くなっている可能性もあることから、2回目の接種も検討してほしい」と呼び掛けた。
そのほか、同所では予防策として▽帰宅後や食事の前の手洗いとうがい▽バランスよい栄養の摂取と十分な睡眠▽不要不急の外出を避ける-などを呼び掛けている。