市建設部 16年度事業を説明
道路改良など29億円計上/地域代表者らと意見交換
市建設部(下地康教部長)は15日、市役所下地庁舎で2016年度に実施する主要事業の概要を各地区の代表者らに説明した。同部は16年度一般会計予算案に約29億7100万円を計上。市議会で承認されれば、区画整理や道路改良、市営住宅整備など、各種事業を展開する予定だ。下地部長は「計画を十分理解していただくとともに、将来に向けての種づくりをしていければ」と協力を求めた。
事業説明会は、各地域の代表者らと意見交換を行い、円滑な行政運営を図るとともに、宮古島市の振興発展に役立てることを目的に初めて開催した。
宮古島商工会議所(平良地区代表)や城辺、下地、上野、伊良部の各地区地域づくり協議会、宮古島観光協会からそれぞれ代表者らが出席した。
当局側からは建設部の各課長らが参加し、それぞれの課における主要事業の予算案や概要などについて説明した。
都市計画課の主要事業では、竹原地区区画整理事業(全体事業費72億1100万円)に1億4700万円を計上。道路工事や物件補償費に充てる。
パイナガマ公園整備事業に1億7600万円を充て、駐車場などを整備するほか、大道線・大原線道路改良事業に3億円を見込み、道路改良工事や物件補償、用地購入を実施する。
道路建設課では、▽松原32号線(平良地区)▽伊良部15号線▽棚根線(下地地区)▽富名腰12号線(平良地区)-などの整備に向けた測量設計に入る。
また、橋梁の長寿命化を図るための点検調査を行う。
交通安全特別交付金事業の870万円を活用し、ガードレールやカーブミラーなどを設置するほか、私道整備補助助成事業に180万円、道路維持事業に6700万円をそれぞれ盛り込んだ。
建築課では、新規事業の空き家等対策事業(事業費1000万円)で、空き家の実態を調査し、今後の利活用や防犯、防災、景観などの生活環境の改善を図る。
また、良好な居住環境を提供するため、老朽化している市営住宅の修繕、改善、建て替えに継続して取り組む。
意見交換で出席者からは▽側溝の整備▽道路の段差解消▽土砂流出、堆積の防除▽観光地のトイレ整備-など、さまざまな要望が出された。
下地部長は「道路整備の促進には、地権者など地域の人たちの協力が不可欠」と指摘。参加した地域の代表者らに「地域の要望をまとめてほしい」と呼び掛けた。