美しい花を咲かそう
サガリバナ挿し木を指導/環境クラブ主催
宮古島環境クラブ(下地邦輝会長)は14日、市内の添道サガリバナ群生地で第12回添道サガリバナワークショップを開催した。植物愛好者ら約30人が参加。サガリバナ(サガリバナ科)の剪定(せんてい)の仕方や「挿し木」「取り木」の採取方法、植え付け手順、育て方、美しい花を咲かす基礎知識を学んだ。
宮古島で潜在的な自然を生かした「憩いと学習、観光の場」づくりと、群生地を活用したプログラムづくり、ガイド養成などの取り組みの一環。
講師は那覇市在住で植物に詳しい塩浜園芸代表の塩浜康治さんが務めた。塩浜さんは、はさみ、のこぎりを使ってサガリバナの成木を剪定。枝の間合いや通風・採光を良くして美しい景観に仕上げた。
参加者らは、積極的に質問し、今後の栽培管理に意欲を示していた。
参加した宮国弘子さん(54)は「剪定した枝を挿し木に使う場合、根っ子側をきれいに切らないと根が出ないことを学んだ。とても役立つ講習だったので、家庭ではきれいなサガリバナを咲かせたい」と目を輝かせていた。
主催者側は、参加者らにサガリバナの挿し木や取り木、沈砂地で自生する在来種ケミズキンバイ(アオバナ科)の挿し茎を無料で配布した。ケミズキンバイは文化財的な価値があり、今後人気を集めそうだ。