大型クルーズ8回寄港へ/ゴールデン・プリンセス
11万㌧、定員3800人/堀川社長が副市長に報告
プリンセス・クルーズ社(アメリカ)の日本支社に当たるカーニバル・ジャパン(東京)の堀川悟社長が19日、市役所平良庁舎に長濱政治副市長を訪ね、総トン数約11万㌧、定員約3800人の大型クルーズ船「ゴールデン・プリンセス」を新年度、宮古島に8回寄港させることを報告した。
今回が宮古島初入港となる「ゴールデン・プリンセス」は、8月24日から10月12日までの週1回、全8回寄港する。定員約3800人のうち乗客は約2700人、乗員約1100人。クルーズ日程は5泊で、台湾の基隆(キールン)を出航し、那覇、宮古、石垣へ寄港して基隆へ戻るルートとなる。宮古島へは朝、入港し、夜に出航を予定している。
昨年、宮古島へ12回寄港した「スーパースター・リブラ」(約4万2000㌧)の倍以上の大きさで既存のふ頭には接岸できないことから、平良港沖に停泊し、100~150人乗りのテンダーボートと呼ばれる補助船で乗客を港まで輸送する。
市役所平良庁舎を訪れた堀川社長は長濱副市長に、乗客定員2700人で8回入港することから計2万人ほどの来島を見込んでいること、その8割が台湾からの乗客になるとの見通しを説明。将来的な構想として、那覇、石垣、宮古の沖縄3島を、クルーズの本場であるカリブ海の日本版にしたい考えを示し、今回の寄港が成功すれば、次年度には「ゴールデン・プリンセス」の寄港を25回ほどに増やすとともに、現在は中国からマカオや香港に寄港している大型クルーズ船や国内クルーズ船の宮古寄港も検討したいと語った。
説明を聞いた長濱副市長は「宮古の海や砂浜には自信があり、喜んでもらえると思う。受け入れには万全な態勢で臨み、初入港時には盛大に出迎えたい」と歓迎する気持ちを示した。
報告の中で堀川社長は、プリンセス・クルーズ社のジャン・スワーツ社長が市に宛てた入港受け入れに謝意を示す手紙を長濱副市長に手渡した。