落書き、ごみ散乱/市民のモラルどこへ
パイナガマビーチの立て看板や公衆トイレなどが何者かに落書きされた。管理する市では、被害額を試算した上で警察に被害届けを提出する予定だ。また、城辺地区の道路沿いには、一般家庭から出たと見られる生活ごみが散乱し景観を損ねている。
パイナガマビーチで見つかった落書きは、津波への注意や避難場所が記された看板のほか、公衆トイレ・シャワー
室、自販機、風力ソーラー機の支柱などの公共施設。いずれも黒と赤のマジックのようなもので、意味不明な英語などが書かれている。
管理する市建設部都市計画課によると、以前も同様な被害を受け、その時はペンキで上書きしたりして原状に戻したという。
同課の下地英輝課長は「非常に残念だ。公共施設は市民の財産。大事に使ってほしい」と話した。
また、城辺福里の国道390号(通称・ナンコウジ)沿いの畑には、レジ袋に入った生活ごみが散乱している。見つけた男性は「3年ほど前からこのような状態だ。自分で拾っていたが、もう我慢できない」と警察や市に連絡したという。
近くの道路沿いも数百㍍に渡り同じような状況で、男性は「家庭から出たごみを、車内から投げ捨てているのではないか」と指摘。捨てられているごみはタバコの銘柄や飲料水の種類が同じことから「同一犯の可能性が高い」と話した。
お歳暮の包装紙も大量に捨てられており、中には贈り主と見られる名前が確認できるのもある。
現場近くに牛舎がある男性は「風向きによっては、牛舎にもごみが飛んでくる。観光バスやタクシーも多く通る道路で、捨てた人のモラルを疑う」と語った。