体育教諭が成果披露/高体連 実践研究発表会
第32回宮古地区高校体育連盟実践研究大会が17日、宮古高校で開かれ、年間を通じた体育指導の現状や成果について発表が行われた。
発表を行ったのは、伊良部高校の知花良教諭と宮古総合実業高校の伊佐義史教諭。知花教諭は小規模校のため団体スポーツの取り組みにさまざまな困難が生じている現状を伝えた上で、他の教諭や部外の生徒の参加協力を得て、目標値の設定に変化を付けることで生徒たちの興味・関心・意欲を引き出していることを紹介した。
伊佐教諭は、部活動が高校生活でマイノリティ化し、部活動に参加する生徒が全体の5割に満たないなか、体操部を設立し、備品にも事欠く現状を克服して全国総体参加にこぎつけた過程を紹介。その成果には父母の協力が不可欠であったことや、課題として小中学の段階から取り組むことの重要性を強調した。
続いて、ヒューマンアカデミー専門校講師の今井新子さんによる特別講演が行われた。
今井さんは高校生当時にバレーボールで全国制覇を遂げるなどトップアスリートとしての経験をもち、その後、中学教諭を勤めた後、ヨガに出会い、現在は日本各地でヨガや呼吸法などの指導を行っている。
「モチベーションを高めるメンタルトレーニング」をテーマに今井さんは、物事は困難が生じるからこそ、その克服に自然と前向きになれると示唆。そして、その過程において「気」を発することがモチベーション維持に重要であることを強調。
例として、手をたたいたり、それを邪魔する動作を参加した教諭らに促すことで場のテンションを高め、自然と前向きになっていく状態を創り出すなど実践指導した。その体感に参加した教諭らは一様に理解を深めた様子で、終始集中していた。