土地交換「絶対ない」/伊良部小中一貫校計画
市長、協議事実は認める
伊良部小中一貫校の建設用地売却問題で、下地敏彦市長は21日、学校用地を買い付けた本土企業が要望している土地交換には応じない姿勢を強調した。渡口の浜隣接地の売買をめぐり同社と協議した事実は認めたが、売却の意思は示していないとし、土地交換は「絶対にない」と断言した。
渡口の浜に隣接する市有地について下地市長は、複数の企業が関心を示していると明かした。このうちの1社は「マリオットだ」と説明し、開発計画を市に提出しているとした。
今回、学校建設用地を買い付けた企業も同市有地の購入を求めており、下地市長は「森トラストではないのか」と勘ぐった。交渉担当者とは市議の紹介で複数回会ったと認めたが、売却する意思は示していないという。その上で「一方の会社は立派な企画書を出しているが、もう一方からは出ていない」と述べた。
買い上げられた建設用地については、「あそこは学校用地であり、まずは教育委員会がどうするかだ」とする見解を示した。今後仮に買い戻すとしても「市としては鑑定の評価額でしか買えない」などとし、現計画地での建設は困難であることを示唆した。
教育委員会は25日に開く定例会で協議する。