キビ刈りで思い出づくり/伊良部中
生徒たちが収穫に汗
伊良部中学校(平良満洋校長)は21日、サトウキビ収穫体験学習を同校農園で行った。全校生徒がキビ刈りに挑戦し、伊良部の基幹作物であるキビの大切さ、収穫の大変さを実感した。
この取り組みは、キビ収穫を通して、地域の産業や生活・文化・歴史に触れる機会とし、地域の人材を活用することで学校と地域との連携を図ることなどを目的に実施された。
生徒たちは、晴れ渡った青空の下で、おのや鎌を使って、サトウキビの収穫作業を行い、心地よい汗を流した。
4月から埼玉県の高校に進学するという宮国結菜さん(3年)は「キビ刈りは初めてだけど、とても楽しい。これから宮古を離れることはやっぱり寂しいけど、友達と一緒に中学時代の良い思い出ができたので良かった」と笑顔で話した。
同校でのキビ収穫は2年ぶりで、今回刈り取ったサトウキビは、昨年4月に植え付けし、肥料をまいたり雑草を刈ったりして大切に育てた。
刈り取ったキビは製糖工場に運ばれ、その収益は子供たちの学習活動に活用されるという。
キビ刈り終了後は、PTAが用意した牛汁を参加者全員で味わい、きつかった作業の疲れを癒やしていた。