70人参加し消火救難訓練/管理事務所
県下地島空港管理事務所(島袋勝利所長)は24日午後、2015年度市下地島空港航空機事故消火救難総合訓練を実施した。化学消防車のほかに、空港職員、医療従事者、警察官など総勢約70人が参加。万が一に備え、緊急通報、機体の消火、負傷者の救出、救急医療活動などを通して連携態勢を再確認した。
大阪航空局下地島空港出張所、下地島空港会社、市、宮古島署、市消防本部、宮古病院など13機関が参加した。
訓練は、同空港緊急時対応計画に基づき、同空港における航空機事故が発生した場合に、迅速かつ的確な措置を図るため、関係機関相互の連携と協力体制を確立するのが目的で行われた。
ダイバート機、ABC航空2016便B737型機(乗員乗客100人)が、着陸後5番スポット移動停止直前に突如、左エンジンから出火・炎上し、乗員乗客に負傷者が発生した-と想定。マイクロバスを航空機に見立てて実施した。
大型化学消防車2台による航空機への放水、搭乗者の脱出、負傷者の担架搬送など、緊張感あふれる訓練内容だった。
訓練終了後、島袋所長は「それぞれの持ち場で確認することができた。本日の有意義な訓練を踏まえ、万が一の非常態勢に備えたい」と講評した。