「沖縄型食事」の実践を/県主催セミナー
健康長寿復活で
「県産野菜たっぷりの『沖縄型食事』で健康長寿復活を目指そう」事業報告及びセミナー(主催・県農林水産部流通・加工推進課)が27日、市中央公民館で開かれた。市民ら約30人が参加。今後「沖縄型食事」のレシピを家庭で実践し、健康的なライフスタイルの実現に向け気持ちを新たにした。
県産野菜消費拡大による健康長寿地域づくり事業の一環で、同事業受託先の沖縄TLO会社(西原町)が実施した。
「沖縄型食事」とは、県産品野菜を主体とし、カツオ節やコンブのダシをきかせ、沖縄の伝統料理・郷土料理の基本を活かした食事のこととされている。
この日は、琉球大学の研究プロジェクト「チャンプルースタディ」の代表研究者、等々力英美さん(同大学大学院医学研究科准教授)が「科学的データに基づく『沖縄型食事』の有効性とその実証」と題して基調講演を行った。
また「チャンプルースタディ」の研究成果を取り入れたレシピ開発や料理講習会のレシピ監修などを行っている管理栄養士、西大八重子さん(フィニッシングスクール西大学院長)が「県産野菜を取り入れたチャンプルースタディ食の活用」と題して基調講演を実施した。
等々力さんは「沖縄の伝統的食事パターンを、現代風レシピに反映させ、その食事介入を行うことで地域住民の健康指標(肥満・血圧)と行動変容を改善し、地域全体の健康改善につなげてほしい」と述べた。
引き続き調理実演、野菜たっぷりで減塩の健康料理試食が行われた。参加者らは、家庭の健康レシピに取り入れたいと意欲を示していた。