小中一貫校の新設要請/城辺地区24自治会・区長会
生徒数減少で危機感/教育長に早期統合求める
城辺地区24自治会・区長会の砂川雅一郎会長は29日、市役所城辺庁舎に宮國博教育長を訪ね、同地区の小中学校をできるだけ早期に統合して小中一貫校を新設し、地区に活性化をもたらす学校づくりに取り組むよう求める要請を福嶺学区自治会・区長会の新城利保会長、城辺学区自治会・区長会の藤村健次会長、西城学区総務会の神里清春会長との連名で提出した。
現在の学校規模適正化基本方針では、城辺地区は4中学校を2021年度までに1校に統合、小学校4校は児童数の推移や中学校統合の結果を見守り、統合の時期は速やかに決定するとされている。
教育長室を訪れた砂川会長は、児童生徒数の減少は著しく、16年度には福嶺中学校が休校となり、17年度からは福嶺小学校から進学すべき中学がないために地区外の中学へ進学することが予想されるとした上で、「このままでは城辺地区から学校がなくなってしまわないかとの危機感を持っている」との認識を示した。
その上で、城辺地区24自治会・区長会で協議した多数の意見、要望として、①学校規模適正化基本方針を見直し、できるだけ早期に福嶺、城辺、西城、砂川の4小、中学校を統合して小中一貫校を新設すること②地域の宝である子供たちの未来を切り開き、城辺地区に活性化をもたらす学校づくりについて教育委員会は強力な取り組みをすること-の2点を要望した。
砂川会長は、砂川学区自治会・区長会では同問題についてまだ結論が出ていないため今回の要請には加わらなかったことも合わせて説明した。
宮國教育長は「皆さんの要請は規模適正化作業を理解してもらった結果だと思う。議論をして、どう要請に応えられるか検討したい。できる限り要請に応えられるよう模索していきたい」との考えを示した。
砂川会長は「賛否があることなので、今後、何か機会があるごとに進ちょく状況を明らかにしてほしい」と要望した。
2月1日現在の城辺地区の合計児童生徒数は、小学校が292人、中学校は162人となっている。