池田、平良、知念決勝へ/第38期宮古本因坊戦1次予選
池間本因坊に挑戦/本社主催
第38期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が2月28日、同教室で行われた。27人の有段者が参加しブロックトーナメントの結果、池田友彦六段、平良博彦六段、知念一将六段が3月6日の決勝リーグに勝ち進んだ。決勝リーグは池間博美現本因坊と予選を突破した3人の計4人で行われる。
開会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「囲碁大会は今年最初の主催事業となる。囲碁は一人一人が主人公。こすみの土俵で存分に暴れてください」とあいさつした。
池村浩明日本棋院平良支部長は「大会は38回を迎え、今年も名だたる面々がそろった。宮古毎日新聞社とこすみ囲碁教室が車の両輪で大会を続けていることに感謝する」と述べ、大会の盛り上がりに期待を込めた。
対局は三つの組に分かれ、白番が6目半のハンディをもらう互先で行った。
Aブロック決勝には知念六段と玉城秀次五段が勝ち上がった。黒番の知念六段は右辺で大石を取り中押し勝ちした。知念さんの過去の優勝は通算3回。「1、2回戦は苦しい碁を何とか勝てた。決勝リーグでは本因坊を奪還できるよう頑張りたい」と2年ぶりの返り咲きに意欲を見せた。
Bブロック決勝はリーグ入り常連で実力者の平良六段と最近力を付けている下地春義五段。終盤黒番の下地五段にチャンスがあったがこれを逸し、結局大石を取った白番平良が大差で勝った。「来週は返り咲きを目指して頑張る」と話した。
Cブロックはベテランの二人池田友彦六段と亀川実六段が対戦した。序盤で黒番亀川六段は白番池田の石を取り、形勢をリードした。その後の力の限りを尽くした両者の戦いは圧巻。最後は池田六段が黒大石を仕留め逆転勝ちした。池田六段の優勝は通算9回。「10回目の優勝を目指して頑張りたい」と気合いを入れた。