有効求人倍率1・23倍/宮古1月雇用
復帰後最高値を更新
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、天願秀美所長)は1日、管内の1月の有効求人倍率は1・23倍で、前年同月に比べ0・27ポイント上昇し2カ月連続の1倍超え、復帰後最高値を更新したと発表した。有効求人倍率は、仕事を求める求職者1人当たりに、企業から何件の求人があるかを示すもの。天願所長は、今後もクルーズ船や本土直行便の就航などで観光客の増加が見込まれることから「管内の雇用情勢は堅調に推移していくものと思われる」との見通しを示した。
新規求人数は488人で、前年同月比80人(19・6%)の増となり、5カ月連続で伸びた。
増加した主な産業を見ると、建設業で有資格の採用が多く、運輸業ではタクシーやバスの乗務員が大半を占めた。
逆に減少したのは、卸売り・小売業、サービス業、生活関連サービス業、娯楽業だった。
新規求職申込件数は209件で、前年同月比6件(3・0%)増。就職件数は95件で同比26件(37・7%)増となり、それぞれ2カ月ぶりに増加した。
天願所長は「雇用情勢は着実に改善が進んでいる」と述べ、今後も上昇傾向で推移していくと予測している。その上で、人手不足が進行していることを指摘。事業主に対し「正社員雇用や正社員への転換、人材が定着するよう待遇改善の取り組みを推進していただきたい」と要望した。
また、仕事を探している求職者には「雇用環境が改善している今を好機と捉え、正社員就職などを希望している人は、ハローワークを活用してほしい」と呼び掛けた。