86人にSSW対応/小・中学校長連絡会で報告
2015年度小・中学校長連絡会が2月29日、城辺公民館で開かれた。今年度、実施された学力向上推進事業やスクールソーシャルワーカー(SSW)対応状況などが報告された。1月末現在でのSSW対応児童生徒数は86人で前年度の72人を14人上回った。
SSW対応児童生徒数は、小学校が前年度の33人から45人に、中学校は39人から41人にそれぞれ増加した。県中央児童相談所に送致された件数は小学校が2件、中学校が5件だった。
支援の種別で見ると小学校で最も多かったのは家庭環境の18件、次いでその他の7件。中学校では遊び・非行が最多で13件、次いで家庭環境が10件となった。家庭環境での支援が多い理由について市教育委員会の担当職員は子供の貧困の課題が背景にあるとの認識を示した上で、「市児童家庭課と連携して対応強化を図っていきたい」と語った。
SSW事業の課題の一つとして、専門機関の介入を要する緊急時の対応で児童相談所の介入や一時保護などの対応に時間を要していることを挙げる担当職員は、昨年7月に虐待による死亡事故が宮古島で発生したことなども踏まえ、関係機関と連携して県児童相談所の分室設置を目指す取り組みを進める方針を示した。
連絡会ではそのほか15年度に取り組んできた学力向上事業や生徒指導関連事業、特別支援と就学指導に関わる状況などが報告された。