宮古島海保に潜水士配置/11管区海上保安本部
潜水指定船「なつづき」配備
第11管区海上保安本部は3日、宮古島地区の救難体制強化で巡視艇の配置替えを発表した。4月1日に石垣海上保安部所属の巡視艇「なつづき」(潜水指定船)を宮古島海上保安署に、宮古島海上保安署所属の巡視艇「やえづき」を石垣海上保安部に入れ替える配属替え。「なつづき」は乗員10人のうち複数人の潜水士が乗船している。この配属替えで同管区内の沖縄本島、石垣、宮古の全ての地区に潜水士が常時配置される。
宮古島海上保安署の山本雅司署長は「潜水士は救難活動のプロフェッショナル。消防との連携で、沿岸部の救難体制が強化される」と述べた。民間のダイバーとの救難訓練も可能になると期待されている。
巡視艇「やえづき」と「なつづき」は同型船で船型30㍍型で総トン数は100㌧。昨年4月、石垣航空基地に機動救難士9人が配備され、石垣地区における救難体制の強化が図られたことに伴う配属替え。
これまで宮古島で海難事故が発生し、石垣航空基地に潜水士の派遣を要請すると、石垣からのヘリの滞空時間だけでも約40分が必要。潜水指定船「なつづき」の配備で、万が一、海難事故が発生した場合、潜水士が迅速に対応できるようになる。