ヤギ活用で観光振興/多良間村
関係者が意見交換
【多良間】多良間村観光振興基本計画の一環として「多良間島山羊エコアイランド構想意見交換会」が2日、村コミュニティー施設で開催された。多くの関係者が参加し、ヤギを活用した観光振興について意見交換会が行われた。
伊良皆光夫村長は「ヤギで島おこしへ取り組む中、このような意見交換会が開催された。しっかりと意見交換をして、ヤギを活用した観光振興の取り組みにつなげてほしい」とあいさつした。
同会では島外で行われているヤギを多面的に活用する例などが紹介された。その中には▽ヤギの散歩、触れ合い広場キャンプ場▽小・中学校でのヤギの飼育▽高齢者、小学生によるヤギ飼育▽ヤギセラピー▽ヤギ料理加工品販売・開発-などの取り組みが紹介された。
意見交換会では▽村の山羊加工センターで飼育されているヤギを除草などで、活用し、ヤギのいる風景として観光につなげることはできないか▽2015年度から始まった、多良間ピンダ購入補助を活用している農家はあるか-などの意見がでた。
多良間村山羊生産組合の知念正勝組合長は「中学校との調整になるが、4月の新1年生と一緒に、ヤギを入学させることを前向きに進めている」と述べた。
多良間島ではヤギ事業として▽ピンダアース大会▽ヤギ購入補助▽村加工センターでピンダ汁を食べられる(要予約)-などの取り組みが行われており、今後の観光振興のため紹介された事例や意見を検討し、さらに取り組みを進めていく。
村内では現在、親ヤギ295頭、子ヤギ585頭が確認されている。