歌三線で世代間交流/さんしんの日で各団体が演奏会
3月4日の「さんしんの日」(主催・琉球放送など)にちなんだ演奏会が同日、県内のみならず、国内外で行われた。宮古地区でも各団体が歌三線を披露。会場には子供からお年寄りまでが訪れ、三線を通して世代間の交流を深めた。
宮古民謡保存協会
宮古民謡保存協会(久貝哲雄会長)の演奏会は、JAおきなわ宮古地区本部2階大ホールで開かれた。「かぎやで風節」で幕開けした演奏会は、宮古民謡を中心に10曲余りが披露された。
同保存協会の会員は約120人。最年少は幼稚園、最年長は80代で、幅広い活動を展開している。
この日の演奏会には会員や三線愛好家ら約100人が参加した。
久貝会長は「普段は各教室で練習しているが、一堂に会して演奏するのはこの日だけ。楽しく三線を弾こう」と呼び掛けた。
演奏会では、宮古民謡を代表する「豊年の歌」や「なりやまあやぐ」などを披露。時にはゆったりと、時にはテンポの速い曲で会場に音色を響かせた。
宮崎県出身の永住美月さん(平良中1年)は、なりやまあやぐまつりで3回入賞するなど、腕前は上級者レベル。「弾けなかった曲が弾けるとうれしい」と笑顔を見せた。
誕生日プレゼントされたという三線を持って父親と一緒に参加した亀川拓人君(久松小2年)は、「なりやまあやぐが得意。父さんと一緒に練習しています」と話した。