11/24
2024
Sun
旧暦:10月23日 友引 辛 
政治・行政 社会・全般
2016年3月11日(金)9:06

報告書案まとまる/百条委設置は賛否両論

不法投棄ごみ残存問題 第20回特別委員会


報告書案が初めて示され、指摘事項や文言などについて協議した調査特別委員会=10日、市役所平良庁舎

報告書案が初めて示され、指摘事項や文言などについて協議した調査特別委員会=10日、市役所平良庁舎

 市議会の不法投棄ごみ残存問題の調査特別委員会(佐久本洋介委員長)は10日、市役所平良庁舎で20回目の委員会を開催した。この日は、議会に対する報告書案が初めて示され、指摘事項や文言についての確認作業が行われた。その中で、百条委員会の設置については委員の意見が分かれた。互いの主張は平行線のままで結局、総括文の中では必要性を訴える意見と、必要ないとする意見があったことを両論併記することでまとまった。

 この日示された報告書案は、2012年度の一括交付金による撤去事業と14年度の市単費による撤去事業について報告されている。

 14年度事業の総括では▽業者とのなれ合い疑われる▽特定の事業所に事業を取らせようとの流れが見える▽談合の疑いが払拭(ふっしょく)できない▽検査が行われないまま請求のみを根拠に支出決議票を会計課に提出している-などの文言が盛り込まれた。

 総括文の最後に百条委員会設置に対する委員会の見解をどう盛り込むかについては、意見が分かれた。

 亀濱玲子氏は「百条委員会でどこまで追及できるかは分からないが、議会には議会の役割がある。いろいろな問題がまだ解明されていない。報告書には『設置が望まれる』とまとめる方が良い」と訴えた。

 さらに、國仲昌二氏も「市民の期待した通りの真相解明はできていないという思いはある。百条委でどれだけのことができるか分からないが『設置が求められる』との表現で報告書は締めくくった方が良い」と主張した。 

 これに対して垣花健志氏は「百条委を設置しても変わらないと思う。議会が必要と判断するならその時点で考えればよい」と述べた。

 平良敏夫氏は「この問題は百条委で調査しても解明できるとは思えない。しっかりやったが、問題の解明はできなかったという説明でよいと思う」との見解を示した。

 上地廣敏氏も「この報告書をしっかりまとめて、その内容全部を新聞掲載して報道してくれればある程度は理解する。すでに刑事告発されていることもあり、これから議会で百条委員会を開いても意味は全くないと思う」と述べた。

 そのほか、報告書では「委員会における調査には限界がある」との文言も盛り込まれ、全容解明には至らなかったということが示される見込みとなっている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!