「子供の居場所」設置へ/市議会文社委
子供貧困緊急対策事業 新年度予算に1810万円
政府は2016年度予算に沖縄子供の貧困緊急対策事業費として10億円を計上していて、宮古島市でも子供に食事と学習の場を提供する「子供の居場所」設置が予定されている。福祉部の譜久村基嗣部長は11日、市議会文教社会委員会のなかで子供15人ほどを受け入れる施設設置を想定し、新年度予算案に同事業予算として1810万円を計上していることを説明した。
市は16年度一般会計予算案に沖縄子供貧困緊急対策費として計上している1810万円のうち、「子供の居場所」運営のための委託費に1279万円を充てる方針。
福祉部所管の16年度一般会計予算案歳出の審査を行う文教社会委員会で譜久村部長が同事業について、計画期間は16年度からの5年間だが、最初の3年間を集中的に取り組むことを説明。「居場所」に関しては「新年度に入ってから、どういう形で取り組むか検討していく」とした上で、現時点での想定として、平良に1カ所設置し、支援員を2人、管理者を3人配置させ、開所時間は午後2時から同10時までとし、15人ほどを受け入れ、食事は週6日提供し、学習支援として週2回、講師を配置させる方針を説明した。
委員からは将来的には受け入れ人数の増加や、平良以外の地区への設置を求める要望などが挙がった。
同委員会では同日、生涯学習部の16年度一般会計予算案歳出や16年度介護保険特別会計予算案などの審査も行った。