社会・全般
2016年3月12日(土)9:02
勇気ある人命救助たたえる/渡口の浜海難事故
県警本部長が感謝状
宮古島署(瑞慶山力署長)は11日、海で溺れていた人を救助したとして、前泊優斗君(伊良部中3年)に加藤達也県警本部長からの感謝状を伝達した。伝達した瑞慶山署長は「勇気と機転の利いた行動で大切な命が救われた。全国的には、いじめや自殺など悲しいニュースがある中で、中学生が人命救助で表彰されるのは大変明るいニュース」とたたえた。
前泊君は昨年8月、家族で観光に来ていた小学生の女児が伊良部渡口の浜で溺れているのを発見。近くにいた人たちと一緒に台風一過の荒れた海に入り、積極的な救助活動で無事女の子を救助した。
伝達式が同校であり、前泊君は「波が荒くて危険だったが、溺れている人がいたので夢中で海に入った。怖かったけれど、落ち着いて助けることができて良かった」と当時を振り返った。
伊良部中学校の平良満洋校長は「本部長賞という感謝状は大きな喜び。これからも心の教育にしっかり取り組んで行きたい」と話した。