15㍍のラワン材が漂着/24本確認
池間から保良まで12カ所/海保、注意呼び掛け
宮古島の海岸に長さ15㍍ほどのラワン材が漂着している。池間島から保良漁港まで、島の東側の海岸(通称・北海岸)沿い12カ所の海岸に漂着したラワン材は11日までに合わせて24本確認された。池間島のカギンミに漂着した2本のラワン材は直径50~60㌢、長さは約15㍍。八重山地区全体ではこれまでに同じようなラワン材約100本の漂着が確認されている。宮古島海上保安署は、まだラワン材が漂流している可能性があるため、船舶の航行には十分注意するよう呼び掛けている。
ラワン材は、パプアニューギニアから中国に向け航行中だった材木運搬船「FU LONG」(総トン数約5000㌧、パナマ船籍)から流失した。
同船は1月14日、石垣島の南西約110㌔の沖合で荷崩れを起こし、その後沈没。流失したラワン材の数は推定で約560本。さに沈没した同船船倉には約1000本残っているという。
乗組員17人(中国籍)は、荷崩れを起こし船体が傾いた段階で、付近を航行中の貨物船に全員救助され無事だった。その後、第11管区海上保安本部石垣航空基地のヘリで石垣に搬送された。
漂着したラワン材1本1本の切り口に、ペンキのようなもので番号が書かれていたことから、それが同船の積荷であると判別した。
荷主は所有権を放棄しておらず、保険でラワン材を回収するとしている。
宮古島海上保安署は2月26日、平良から沖縄本島向けに航行していたタンカーから「池間島灯台の北東約65㌔の海域で木材1本が漂流しているとの通報を受け、同日「航行警報」などを発表し、船舶に注意を促した。