指定管理に質疑集中/市議会総務財政委
選定過程を疑問視
開会中の宮古島市議会3月定例会は14日、各常任委員会を開いた。総務財政委員会(嵩原弘委員長)は指定管理者の指定に関する議案を審査。ウインディまいばまの指定管理など複数の案件で質疑を浴びせ、選定過程を疑問視した。市議の報酬や政務活動費に関する条例改正案も審査した。15日の委員会で表決する。
指定管理する公の施設は▽保良泉ビーチ▽吉野海岸利便施設▽ふれあいの前浜海浜広場(ウインディまいばまなど)▽池間島離島振興総合センター-など。
特に保良泉ビーチ、吉野海岸利便施設、ウインディまいばまの審査において質疑が集中した。
市はウインディの管理を前回と同じ業者に選定。この案件については8人の委員全員が質問した。
この背景には昨年12月に発生したみかじめ料が絡む恐喝事件がある。この事件の関係者がウインディまいばまの前でマリンレジャー業を営んでいたため、委員らが関係性を問うた。
この件について当局は関係を否定。「事件後(指定業者を)呼んで確認したところ『一切関係ない』という返答だった」とした。
これに垣花健志氏は「誰が見てもウインディの一角で仕事をしている。それでも関係がないと簡単に言えるのか」と詰め寄った。新里聡氏も、「本当に関係ないのか」と再確認した。
管轄する観光商工局の奥原一秀局長は「選定委員会の中でも(関係が)あるのかどうかを確認したが、その中でも一切関わりが見えてこなかった」と述べた。
そのほかの委員もさまざまな疑問点を挙げて当局対応をただした。事業計画の内容や書類の不備、収支の実績、プレゼンを行った者が代表者ではなかったことなどを指摘。総じて指定管理者としての適性に疑問を投げ掛ける発言だった。
保良泉ビーチや吉野海岸利便施設の指定管理についても多くの質疑があった。
市議の報酬に関する条例改正案では、市特別職報酬等審議会の権限に関する質問が上がった。「報酬据え置き」の理由として議員定数の削減に触れたことを指摘し、「越権行為。議会軽視だ」との声も漏れた。