11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
教育・文化
2016年3月17日(木)9:04

前里教諭が博士号取得/宮総実で具志堅校長に報告

2年で取得は同大学院初


学位を取得した前里教諭(前列中央)と(同右から)上野教授、川満教授、具志堅校長(同4人目)と環境班の生徒=16日、宮古総合実業高校

学位を取得した前里教諭(前列中央)と(同右から)上野教授、川満教授、具志堅校長(同4人目)と環境班の生徒=16日、宮古総合実業高校

 宮古総合実業高校(具志堅三男校長)の前里和洋教諭が16日、同校で農学博士の学位を取得したと具志堅校長に報告した。学位は鹿児島大学大学院連合農学研究科(佐賀大学、鹿児島大学、琉球大学で構成)で取得した。前里教諭は同研究科博士課程に社会人入学し、2年間で社会人早期終了を達成し、今月14日に学位を取得した。2年間での取得は同大学院連合農学研究科では初。学位論文は「沖縄県宮古島の地下保全に関する資源循環型総合研究」。

 報告会には学位取得を指導した、主指導教員の琉球大学農学部の川満芳信教授と副指導教員の同部の上野正実教授が同席した。

 前里教諭は「果たして学位論文をまとめきれるか不安を持ったスタートだった。生徒の教育、人材育成が第1になる。これまでまとめてきたデータの洗い直しや確認作業などで、何とか2年間でまとめられた。これは両先生のお力添えがなければできなかったこと。これにおごることなく、これからも自己研さんに励みたい」と述べた。

 川満教授は「早期終了を達成した前里教諭は高校教諭としての職務を全うしながら取得した。離島教育界にとっても誇りであり、また後輩たちへの良い刺激になると思う。先生をしながら博士号を取るのは大変なこと」とたたえた。

 上野教授は「社会人入学は国や県、大企業の研究室などの研究者がほとんど。比較すると、実業高校という研究環境としては少し物足りない中で、2年で学位を取得したことは素晴らしい」と高く評価した。

 具志堅校長は「学位の取得は生徒たちの指導する場合もさることながら、われわれ教員にとっても大変な刺激になる」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!