「読書困難者に役立てて」/高知システム開発
PCソフトを市に寄贈/國仲さんが伝達
視覚障がい者や、寝たきりなど読書が困難な状況になっている人たちが気軽にパソコン操作や読書を楽しむことができるソフトウエアを開発した高知システム開発が16日、開発した二つのソフトを宮古島市に寄贈した。
寄贈されたソフトは、パソコンのウインドウズの操作を音声で案内する「スクリーンリーダーPC-Talker」と、このソフトに対応したバリアフリー読書システムの「MyBookⅢ」で、このソフトは、デジタル化された書籍を簡単操作で楽しめることができる。
今回の寄贈は、点字方式ゴミ袋ラッキーローズ代表の國仲智江子さんが、自らも活用しているソフトをぜひ多くの市民に楽しんでほしいと思い、高知システム開発に個人として寄贈することを打診したことがきっかけ。
しかし、著作権の問題があることから、高知システム開発では國仲さんの思いを受け入れて、市に直接ソフトを寄贈することとなりこの日、國仲さんから二つのソフトが下地敏彦市長に伝達された。
國仲さんは「実際に私も使ってとても便利なので、このソフトを市立図書館に寄贈したいと思った。ぜひ、多くの市民のために活用してほしい」と呼び掛けた。
寄贈を受けた下地市長は「視覚障がい者だけでなく、年配の方や病気で寝たきりの人も本を読むのが困難な状況はある。そうした人たちにも喜んでもらえるソフトだと思うので、多くの市民が利用できる環境を早急に整えたい。また、今後建設される新しい図書館でも導入して市民にこのサービスを提供したい」と述べた。
市では今後、平良図書館北分館と城辺図書館に設置されているインターネット用のパソコンでこのサービスを導入し、4月1日からの供用開始を目指している。