特支学校にピアノ贈る/東急ホテル、沖縄東急会
40周年記念事業を支援
宮古島東急ホテル&リゾーツと沖縄東急会は16日午後、宮古特別支援学校にグランドピアノを贈った。同ホテル総支配人で東急会会長の石飛文之さんが同校の喜久山強校長に目録を手渡した。ピアノの購入を計画していた同校にとっては驚きのプレゼント。喜久山校長は「こんなに素晴らしくてうれしいことはない」と感謝の言葉を繰り返した。
東急会は、過去26年間にわたって那覇市内で社会貢献活動を実施。クリスマスの時期に母子家庭の親子らをホテルに招き、料理を振る舞ったり、プレゼントを贈ったりして楽しいひとときを提供している。
そんな東急会が、特別支援学校にピアノを贈ろうと決めたのは地元紙がきっかけだった。今年創立40周年を迎える同校の喜久山校長が下地敏彦市長に協力を求めたという記事を読み、体育館のピアノが老朽化していることを知った。
石飛さんや同会事務局長でホテル副総支配人の吉井良介さんは「それならば」とホテルのグランドピアノを贈ることを計画。宮古高校PTAの狩俣勝紀さんを通して寄贈の意思を伝えた。
こうしてグランドピアノがホテルから学校に贈られることが決まった。
目録贈呈式はきっかけとなった市役所平良庁舎の市長室で行われた。石飛さんや吉井さん、狩俣さんのほか、学校側から喜久山校長と記念事業期成会会長の沼田弘信さんが出席した。
石飛さんは、「ピアノは私たちの気持ちです。何よりも生徒の皆さんに喜んでもらえれば幸い」と話して目録を贈呈した。
喜久山校長は「こんなに素晴らしいことはない。言葉に表せない」と東急グループの厚意に感謝。沼田さんも「音楽は、コミュニケーションツールの一つ。感謝している」と話した。
グランドピアノは今月22日、ホテルから学校へ運搬される。調律や運搬の費用はすべて東急会が持つ。23日の卒業式で使用される。