佐良浜中での設置案可決/市教委臨時会
伊良部小中一貫校候補地選定 市長決裁で正式決定へ
市教育委員会(佐和田貴美子委員長)の第8回臨時会が19日、市役所平良庁舎で行われ、市立伊良部島小中一貫校の設置に係る候補地を佐良浜中学校とする議案について審議し、全会一致で可決した。週明け早々にも今回の可決が下地敏彦市長に報告され、市長決裁を受けて設置用地は正式に決定される。
委員からは「用地選定委では何項目で審査されたか」「当初予定の用地が4万8000㎡に対して佐良浜中は2万8000㎡しかないが問題はないか」などのについて質問が出された。
審査の評価項目について、事務局からは▽敷地面積▽標高▽敷地造成にかかる必要経費-など6項目で審査したことが説明された。
また、用地の広さについては「隣接する砂川小と砂川中の敷地も両方で約2万7000㎡なので問題ない」と説明した。
通学の問題については「佐良浜中に建設されれば伊良部側はスクールバスの対象となり、佐良浜側はスクールバスの対象にはならない。保護者も児童にも負担が発生しないように対応していきたい」と述べた。
また、宮國博教育長は「この小中一貫校は校区をなくしている。宮古全体がその対象になるので必ずしも伊良部島だけの議論だけでなく、宮古全体の議論の中でこの学校をなんとかしてもらわないといけない。膨大な費用と時間をかけて造るので委員の皆さんも理解してほしい」と述べた。
議案審議は、この日欠席となった佐和田勝彦委員が佐和田委員長にその判断を一任していることが報告された上で、全会一致での可決となった。
今後の手続きについては、市長決裁を受けて正式決定となり、統合協議会への報告を経て、県に対する学校用地の報告が行われる予定となっている。
議案可決後に宮國教育長は「これからは伊良部の人たちにしっかり説明していくために毎日でも通わないといけない。3月末から4月にかけてはそれを最優先にやりたい。何回も説明会をやると言う決意を持っている」と述べた。