市の報告書に苦言/不法投棄ごみ残存問題
亀濱氏「調査になっていない」
「調査になってない」-。今月15日に宮古島市がホームページに掲載した不法投棄ごみ残存問題に関する報告書に対して、亀濱玲子氏は23日の市議会3月定例会一般質問で「体をなしていない」と苦言を呈した。この報告書は、市がその判断を見守るとしていた市議会の調査特別委員会における審査終了後に、いきなりホームページに掲載されている。
亀濱氏は「皆さん(市当局)は勘違いしている。これには公文書偽造についての調査も水増し計量についても詳しく調査されていない。ただ皆さんに都合の良い報告書になっているだけ」と訴えた。
これに対して、長濱政治副市長は「10ページ目に『水増しや計量票の改ざんが行われ大変申し訳なく思っている』としている。最後の方には今回の事例を踏まえて、職員に対し入札、契約の方法、支出に関する会計上の研修や教育をしっかり進めていくとし、上司は所管の事業をしっかり把握し、業者とのなれ合い的な事業執行を厳しく注意するなど反省している」との見解を示した。
亀濱氏は「反省は当たり前であり、どういう方法で水増しを行い、どういう方法で公文書偽造が行われたかを調べて載せるのが全容解明につながる。そういう意味で言っている」と述べた。
そのほか、この問題に関連して友利崖下土壌調査の結果について、下地信男生活環境部長は「この調査の計画期間は2月から3月10日までとしていたが天候不良でサンプリング採取が遅れ、履行期間を3月25日までに延長した。土壌分析調査の速報は出ているが完全な形になっていない」と説明した。
また、受注業者から担当課に届けられたテレビについて、亀濱氏は「受注業者から届けられた段階で返すべきであり、その後に10万円払ったから問題ないではない」と指摘した。
これに対して下地市長は「市で買えるものと買えないものがある。例えばコーヒーメーカー、扇風機などがそうで、そういったものは課で購入している。そういうものだと理解してほしい」と述べた。